おしらせ

[イベントレポート]8/18 常陸佐竹氏についての講演会

元新聞記者の冨山章一さんのとくい「常陸佐竹氏についての講演」を銀行がひきだしまして、開催いたしました。

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北茨城を治めていた佐竹氏についてお話を一時間していただきました。
江戸時代になって佐竹氏は秋田にとばされてしまいましたが、それまでの470年間、
あまり歴史の表舞台に出て来ないのは不自然なほどに栄えました。

水戸というと2代目の水戸光圀公が有名ですが、その黄門さまも在任期間30年の間、11年ほどしか水戸にいなかったそうです。
水戸に徳川家が配置されたのも佐竹氏の力の強大さが伺えます。
水戸の城下町の基礎も佐竹氏が整備しました。
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豊臣時代の金の算出量は
1 佐渡金山
2 伊達奥州
3 佐竹氏

の順でした。それだけ佐竹氏は土地にめぐまれていました。
阿武隈山地を背に支配し、
棚倉構造線には鉱物や粘土がいっぱい埋まっており、それらを資源に、
金、織物、鍛冶を発展させました。
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今も茨城の観光は水戸光圀押しですが、その一所懸命の土地を470年間続けていたのが佐竹氏だったのです。
水戸が徳川家になってからはなにを決めるにも茨城に住んでいる人が決められず、東京が決めることになってしまいストレスがたまっていきました。

一所懸命の由来は一所懸命の土地といって、中世時代の領主が命をかけて自分の領地を守りぬいたことからきています。
茨城の本当の地域性はこの土地とともに発展してきた佐竹氏を追っていかないと
見えてこないのではないか。

今はネットで、同時代の横軸の視点はすぐに手に入るが、歴史を紐解いていく縦軸の視点も同じくらい大切にしないと、見えてこないものがたくさんあるのではないかと
佐竹氏を切り口に現代の私たちの生き方を問いかけてくださる
講演内容でありました。

冨山さんは最近佐竹氏について出版され、本の即売サイン会も行われました。
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みなさん大変興味を持たれ、ほぼ完売でした!

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冨山さんありがとうございました!